
2013年、10月11日。様々な選択を、事象を、現実を、乗り越えてきたマックス。満身創痍となった彼女の冒険も遂に終幕を迎えようとしていた。不気味な雷鳴と轟音を響き渡らせ、大嵐がやってくる…

•••!
••••••うっ。。



カラダが椅子に固定されてる。
いまは… “何時” だ…?
“クロエ” は…!?
だめだ… “廃品置き場” で
背後から “薬” を打たれて…
それからのコトはまるで思い出せない。
一応チカラは使えるけれど…
ちょっとやそっと
時間を巻き戻しただけじゃ
一向に状況はかわらない…!
₍₍ [°Д°`‧̣̥̇ ≡ ‧̣̥̇´°д°] ₎₎
とりあえず何か…!
周りをよく見渡して、
この状況を脱せられるアクションを
起こさなきゃ。

Σ[‧̣̥̇๑°ㅁ°๑ ]{!〕

“マックスが写っている写真” …!
2日前
“プライス家” の一室の歴史を歪め…
大勢の人々の未来を変えてしまった
あのチカラを… “フォーカス” を使えば
もしかしたらこの状況も
変えられるかもしれない。。
しかし、あのチカラはあまりにも…!
くそ。
ほかに道はないか。
唯一の選択肢は… “写真” は2枚
あるってコト。
どちらを選ぶか…!?


まずは様子見で…?
Σ[ ‧̣̥̇ ◎Д◎]{!!!!!!!〕
あ…あんたは…!!!!!!!!!

以外!
やっぱり•••犯人は
おまえだったか!!!?
全然気付かなかったぜ✧!!!!!!
Σ [。´✷ฺЗ✷ฺ]・;゙.

Σ[๑°ㅁ°๑]{!!!!!!!?〕
あれ!!!? も… “もどって” きた!!?
₍₍ [°Д°`‧̣̥̇ ≡ ‧̣̥̇´°д°] ₎₎
だ…、ダメか。。
“さっきの写真” のマックスは目が虚で
意志も朦朧(もうろう) としていた。
きっとケイトやレイチェルに使われた
例の “薬” が打たれたんだ。
あのままでは
何も未来は変えられない。
そういうコトなんだな…!
仕方ない…ならば
もう一枚の “写真” で…!

おのれ•••!!!!!!

“ネタばらし” にならないよう
話の眼目は伏せますが…
“犯人” は
なかなかどうして
気持ちの悪い動機で
すべての事件を
起こしていました。
いままで温厚だったマックスが
ついに吠える!

いくら “犯人” を罵倒したトコロで
未来は変わらない…!
くやしいけれど このままでは
また未来に戻るだけだ。。

Σ[* ° Д°]{!〕
と…思ったら マックスを
貶めるつもりだったのか
“マックスの日記” を
バッグから投げ出し、
“犯人” もまたマックスの日常を
つまらない人生だと
揶揄(やゆ) し返してきた!
ꉂ[‧̣̥̇ಠwಠ]✧
抜かったな!
“マックスの日記” には…今まで彼女が
撮影してきたすべての写真が
収容されている。
つまり…
“フォーカス” し放題ってコトだ!
とっさに 日記から溢れてきた
一枚の写真から
あるコトを思いつくマックス。

“この写真” は…!! Σ[ ☉o☉‧̣̥̇]
4日前、マックスが
“時間を巻き戻すチカラ” を得る前の
教室で撮った顔写真。
この冒険の…はじまりの一枚。
たしかに
この写真に “フォーカス” すれば
すべてをわかっている今ならば
いくらでも未来を変える方法は
ある気がする。
でも…わかっているのかいマックス、
キミが今いる “ココ” は
すでに過去の世界なんだ。
そこからさらに過去に戻るなんて…!?
何が起きても不思議じゃないぞ。
キミ自身が壊れてしまうかも
しれないんだ。
それでも…!?


“やるっきゃない” ぜ•••!


2013年、10月7日。
ここはアメリカ オレゴン州にある
田舎町 “アルカディア•ベイ”。
18才になる少女マックス(※) は5年前、
親の仕事の都合で一度シアトルに
引っ越したものの…
学業のため1ヶ月ほど前から
ふたたび地元へ戻ってきていました。
(※ … 親しい人は
マクシーンをこう呼ぶ★)
文芸と科学の寵児の輩出に力を注ぐ
全寮制私立学校 “ブラックウェル” の
宿舎で大勢の学徒と寝食を
共にしながら…
まわりに遅れをとらないよう
日々勉学に励むマックス。彼女の夢は
彼女の “願い” は…
Σ[‧̣̥̇ >﹏< ]{!!!!!〕

“鼻血” …!
最近はチカラをセーブしていたから
あまり出なかったのに…。
やはり “フォーカス” の乗算は
マックスの体にとんでもない負担を
かけている…!
でも もう後には退けない…!

•••マックス•••!


ふふ。 このクダリ なつかしいなぁ❋
あの頃は良かった。。

そのイジリも なつかしいなぁ❋
あの頃は
ムダ話をしている時間はないか…
情報を整理しよう。
机の上に置かれている “道具” 、

“マックスの日記”

そしてこの日はカバンの中に入っていた
“学校パンフレット” 。

この時のマックスはまだ
“クロエ” と会っていない。
“現時点で最も信頼のおける人間” に
レイチェル失踪の真相を連絡する…!

他にもまだマックスのやれそうなコトは
ありそうだ。
たのむ…!世界よ、変わってくれ。
“ジリリリリリリリリリリッ!!!”


ケイト。
僕とマックスが前にいた現実では
本当に辛うじて…、首の皮一枚で
なんとかキミの命を
世界に繋ぎ止めておくコトができた。
……。
なんのコトか分からなくてもいい、
きいておくれ。

お別れはもう “前” に言ったから
今度は別の言葉を伝えるよ。
キミに手を差し伸べられたコトで…
いつかの弱かった自分も、なにか
僕は救えた気がしたんだ。
本当にありがとう。ケイト。
どうか いつまでも元気でね。
ꉂ[ ꐦಠ益ಠ]✧
さあて、、、))
今度はテメーの番だ “ビクトリア” 。


三つ子の魂百まで。
でも…キミが “お熱” の
ジェファソン先生の前で
カミングアウトをされた後でも、
はたしてキミは
ケイトを潰しにかかるかな?
[╭☞´・ᴗ・`]╭☞✧
! 忘れてた。
最後の最後でもう “ひと押し”!!!!

“課題” を提出する!!!!!
と…いっても今回に限っては
自分のためじゃない。
優勝者は4日後
サンフランシスコ(カリフォルニア州) へ
出掛けるコトができる。
つまり、マックスがあの “アトリエ” に
居れない未来に
なるかもしれないってコトだ。
コンテストの結果自体は
どうなるかわからないけれど…
少なくともジェファソン先生は
ずっと マックスのカメラマンとしての
手腕を評価してくれていた。
提出すればチャンスはある。
可能性がゼロってワケじゃない。


Σ[;゚Д゚]{!!!!!!〕

へえ。
何度かたびたび見かけてきた
“ホットドッグ” 似のコイツ、
“ホットドッグマン” ってゆうんだー。
すごーい❋
そのまんまだー❋
なんかキモーい❋
⋆*⋆*⋆* [๑- ◡ -]⋆*⋆*⋆*
Σ₍₍ [°Д°`‧̣̥̇ ≡ ‧̣̥̇´°д°] ₎₎{!!〕
じゃ…なくて(苦笑)!!!!!!✧
どうやらココは “飛行機” の中らしい。
タイミングよく携帯にメールが届く。
誰からだ…?確認してみよう。

“クロエ” …!
良かった、
生きていた…! ✧[‧̣̥̇˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵]=3
この世界では4日前、
マックスが教室でした様々な行動で
未来が変化し…
彼女の遺体を回収•犯人の検挙を以て
レイチェル失踪事件は解決。
クロエとは
前とは違ったルートで旧交を温め合い、
ケイトに対するビクトリアの嫌がらせも
あれ以上の追求はなかったという。
おまけにマックスはコンテストで
なんと優勝し
現在サンフランシスコの会場へ
先生と一緒に向かっているトコロだ。
キミの優勝は…まあ正直
副産物みたいなものではあるけれど
考えられる限りで
最高のハッピーエンドじゃないか★
ꉂ[ ◜◡◝ ]b✧
よかった。
これでよかったんだ。

Σ[°_°]{!?〕

こ…ここは…?

…!
そうか、サンフランシスコの…!!!
会場に着いたんだ♫

様々な “プロカメラマンのたまご” の
一枚が…、大きく引き伸ばされて
会場に展示されている。
その中にはもちろん…

!!!!!!?
今の “予知夢” は…!!!!
まさか…!?
町の… “アルカディア•ベイ” の
様子が気になる。
“クロエ” に電話してみよう!

“マックス!たすけ…”
“ゴオオオオ!!!!!”
“ザザーッ•••”
“プッ”

•••そ•••そんな•••!!!!?

事件は解決したのに…!?
一体なぜ…!!!!!!!!!?
あの “竜巻” は…
レイチェル失踪とは関係ないのか??
だとすれば すべての元凶は…!…



Σ[‧̣̥̇ Д ]ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙{!!!!!!!?〕

“未来が確定する前に
日記を燃やしたからリセット”
ッて…!?
そんな新設定、ココでアリですか(笑)!!?
(((([;゚Д゚])))))))
さっきの “フォーカス” が
どこまで反映されているのか…、
もう僕にもわからない。。
“犯人” は今にもマックスを
亡き者にしようとしている…!
万策尽き果てた…!!!!
だ…!
:[꒪⌓꒪]:
だ、ダメだ…!!
˚‧º·[˚ ˃̣̣̥᷄⌓︎˂̣̣̥᷅ ]‧º·˚
おしまいだあああああああ!!!!!?
“マックス! いるのか!”
Σ[‧̣̥̇ ಠ▃ಠ]{!!?〕

“デイビッド” !!!!!!!!?✧✧✧
Σ[‧̣̥̇ ᗨ ]ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙✧ 生きとったんか我

Σ[‧̣̥̇☉o☉]{!〕
あぶない!うしろに◯◯◯が!?
まけるな!見せ場だぞデイビッド!
[‧̣̥̇✧Д✧]و ̑̑ ✧

先の “フォーカス” で、
マックスがレイチェル失踪の顛末を
伝えた相手…、
“現時点で最も信頼のおける人間”
それは “クロエ=プライス” の
義理の父親
“デイビッド=マドセン” だった。
昨日レイチェルの位置を割り出した捜査
“デイビッドの秘密ファイル” を
参照していた折、
どうやらデイビッドには
独自のグレーな方法で
“プレスコット家” を洗っていた足跡が
垣間見えたのだ。
それを逆手に取り…
“ネイサン” は自身への嫌疑が
“デイビッド” にかかるよう
細工をしていた。
支離滅裂な日記や絵を描き、様々な
サブリミナルを散りばめながら。
すべての未来が
一様に改編されたワケではなかった。
あまりにも デタラメなチカラである
“フォーカス” の真価や性能は…もはや
人間では検証のしようもない。
ただ、どうやらあのとき教室で
いの一番に実行した
“デイビッド” への連絡だけは
なんとか伝わったようだ。
彼なりに再調査を行い…今また
こうしてギリギリのトコロで
敵の本丸に乗り込んできてくれた。
₍₍ [°Д°`‧̣̥̇ ≡ ‧̣̥̇´°д°] ₎₎ ハラハラ•••!!
なにはともかく…今は “デイビッド” を
応援しなくては!
なんとしても “犯人” に勝っ

ΣΣΣΣ[‧̣̥̇ ◎Д◎]{!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!〕
デイビッドぉぉぉぉおお!!!?

ま…まかせろ!タオルは僕が投げるぜ!
╭[‧̣̥̇ ・ㅂ・]و ̑̑ ✧
“時間を戻す”! 勝機を狙うんだ!

Σ [◎д • ]

もどす!!!

ΣΣΣΣ [◎д • ]

もどす!!!!!!!

ついでに声もかける!!!!!

ΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣ [◎д • ]

もどす!!!!!!!!!!!!!

銃!?

ΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣΣ [◎д • ]

もどぉぉぉおす!!!!!!!!!!!

くっ!
1400万605ラウンドは やり直したぞ!
どうした!?、いばれるのは…
か弱い女生徒相手のときだけか!
元軍人の根性見せたれぇえぇあぃ!!!
[ノ=゚ロ゚]ノ ⌒┫:・’.::✧

も
ッ
ッ
ど
お
お
お
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぉ
ぁぉぉぉぉぉぉぉ!

Σ[ ☉ᗨ☉]{!〕

:[´◦ω◦`]: ✧

やめて。
泣いちゃうから…優しい言葉は
やめて。
:[´◦ω◦`]:


! “日記” 、マックスの写真は…!


だ…ダメだ。。。。。
すべてが灰になってしまった。これでは
もう “フォーカス” ができない…!
ごめん… “クロエ”

Σ[๑°ㅁ°๑]{!!!!〕

“ウォーレン” …! あのときの “写真” !
アレがあれば
最後にもう一度 “フォーカス” できる!
まだもう一回だけ
未来をやり直せる…!!!

チラリとうつる携帯電話の時間は
“午後 12時17分” 。
昨日の夜から…ずっと、
そんな長い間この場所に
マックスは隔離されていたのか。
“デイビッド” は1人で…?
誰もマックスのコトを通報しなかった?
上の様子はどうなってるんだろう。
とりあえず 彼には
お礼を言っておかないとね❋

地味に失礼なマックス(笑)✧
こんなときでも相変わらずの
マイペースっぷりだ。
“クロエ” のユーモアが
彼女にも憑依ったかな)) [‧̣̥̇^皿^ ]ゞ

あのとき…僕がこうしていれば、
僕があんなコトをしなければ。
でなきゃ他の行動をとって…
うまくいってさえいれば。
今はもう
ただ悔いるコトしかできない。
いくら時間が巻き戻せても
キミたちのいない未来しか
選べないのならば…
どんなに無意味だろうって思うよ。
ごめん、レイチェル。ごめん、クロエ。

デイビッド…。

彼の口から真実がこぼれる度に、
わだかまりが…溶けていく。

けれど…

けれど
マックスから彼に伝えられる真実は…


ごめんよ、デイビッド。



Σ[๑°ㅁ°๑]{!〕

や…
やってもうた。。。 _[꒪ཀ꒪ ◞ ∠]_

デイビッド。。。
その思い、必ずクロエに届けるよ。

••• “ゴオオオオ” •••

!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ま…!まずい…!
外はもう随分 “竜巻” が迫ってきてる。
なんとか “ウォーレン” と連絡を取り
彼の避難先は特定できた!
場所はいつもの “ダイナー” だ。
くそっ…みんな無事なのか…!?
急ごう!


! 見えた!早く…
“ジジジッ”
“バチッ”

“ドオオオオン!!!!”
ΣΣΣ[‧̣̥̇ ◎Д◎]うわああああああああああああああ!?

戻れ!時間よ戻れ!!!!!!!!!
ガスに引火したのか!!!!?
はぁ…!はぁ…!
くそ…! “鼻血” が…止まらない…!
入る前に拭かないと!

入口が瓦礫で塞がれてる…!
他にどこかドアは…
••• “ガチャッ” !

! “ウォーレン” !!!!!

“おばさん” !
“フランク” も!

いくらなんでもこの状況で、
おばさんには…!…

デイビッドのコトであやまらないと…。
たしかにケイトの一件や
過度な部分はあったけれど、
違ったんだ。 僕がまちがっていた。
彼は…


ウソは本当にする…!
待っていて。必ず “クロエ” を、
大切な友達の未来を変えてみせるよ…!

Σ[๑°ㅁ°๑]{!〕
ま、まってマックス!
協力してもらったんだ。
これが最後になるかもしれない…
彼にも、 “フランク” にも
レイチェルの最期を僕は伝えたい。


フランク…。


???

あのフランクが、聖書の引用を。
……。
そこが
“アルカディア•ベイ” だったから。
どんな “友達” が居たから。
こんな “境遇” だったから。
マックスが何かと理由をつけて
コンテストに作品を
提出しなかった様に、
クロエとレイチェルが
なかなかこの町を出なかった様に、
フランクが “売人” に
ならざるを得なかったように。
人の性格や未来は “環境” で決まる、
という考え方がある。
それを変えるコトができれば
すべてもまた変わる…と。
僕は
僕個人は、それは正論だと思う。
でも…正しさは人を支えてくれない。
色々な関係性や感情
親、家族、友達、憧れ。
数多のしがらみで どうしたって
自分の人生を決定できない時もある。
意志の強さでは
どうにもできない問題ってのが、
この世には たしかにある。
それでも生きて…それでも戦い続ける。
内圧と外圧のバランスを
なんとか保ちながら、
せめてすこしでも
今日より良い
明日を作れるように願って。
レイチェルは
たしかに “薬” で死んだ。
でもフランク…僕はどうしても
キミを責められないよ。
なんでなんだろうね。
ありがとうマックス。
さあ、ウォーレンの元に急ごう。

✧[ 」゚д゚]」{サクッ。〕

マックスが “時をかける少女” なんて。
ね?
なんかすいません。
おもわずクチを
あんぐり開けて放心状態のウォーレン。

そっちかい(笑)!


ありがとう、ウォーレン。

“入った” •••!!!
ココは昨日の夜、
“世界の終わりパーティ” 会場に
入る前の写真が記録した世界の中だ。
活動範囲はわずかしかない。
モヤの外側に出られた人間には
もうマックスは干渉できない…!

!!!!!

ΣΣ [‧̣̥̇ ノ° Д°]八[*゚Д゚*]{!?〕
ちょっ!ダメだ、
いいから話を聞いてくれ “クロエ” !

そう、僕らは…
未来から帰って来たんだよ。

“なら…作戦を練り直そうぜ。
何回かやり直せば光明も差すだろ?”
とクロエ。
マックスはつづける。

“フォーカス” のコトを伝えなきゃ。。
あの日、僕らが
“もうひとりのクロエ” に
何をしたのかも。


それも誤解だったんだ。
別の未来で… “デイビッド” は
キミの訃報を聞いて
“犯人” に引き金を…。
僕らも彼に命を救われた。


最後の “フォーカス” が終わった…。
これで、やれるコトはもう
本当になくなった。
後はこの先に待つ未来を…
現実をクロエと受け入れるしかない。
さあ、もどろう。

!? •••

Σ[‧̣̥̇ಠ▃ಠ]
あれ!?初日の教…室に戻ってきた????
いや、そんなハズは。
さっき歴史を変えたのだから
過去ではなく未

₍₍ [°Д°`‧̣̥̇ ≡ ‧̣̥̇´°д°] ₎₎{•••!!!?〕
な…なんだ…!!? マックス、
一体コレは…!
おかしいぞ
なにか お
か
し
い




支離滅裂な•••幻•••?

悪夢をみて、、いや
彼女は…悪夢の中に “もどった” ?
“フォーカス” の後に見るビジョン。
あの…矢継ぎ早な写真と写真の
現実と現実の
狭間のような場所に。
いくらなんでも…がんばりすぎたのか。
チカラを。。 。
まだ•••
こわれちゃいけない、
しっかりするんだ。

マックス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Σ [‧̣̥̇☉o☉]{!!!〕

₍₍ [°Д°`‧̣̥̇ ≡ ‧̣̥̇´°д°] ₎₎{•••!!〕
か、帰ってこれたの…かな!?
ココは…、 “灯台公園の砂浜” か。
そしてそのうしろ姿は…!

“クロエ” !!

レイチェル失踪事件は、
クロエの通報と
デイビッドが独自に調査した
“プレスコット家” の
息がかかっていない
警察関係者によって “犯人” 逮捕と
遺体の確保を以て昨晩…解決した。
クロエはその後も
ひとりで果敢に “巨大な竜巻の襲来” を
訴えたものの
町の人間の誰一人として、
不良娘の戯言を相手にはしなかった。
正直…クロエですら
半信半疑であったコトは否めなかった。
クロエはまるで
夢遊病にでもかかっているかのような
マックスをクルマに乗せ、
嵐が来る前に “灯台公園” へと
避難してきたというコトだ。
皆が異変に気付いた時には…
すべては遅すぎた。
それでも町の人々は今
なんとか避難を始めているらしい。
まるで “ノアの箱舟” だ
まるで “ノア
の
箱舟”
だ。

ふたたび泥に沈み
“夢” に囚われたマックス。
時間の渦に飲み込まれ、
深く深く “過去” へと落ちてゆく。

嵐の轟音にかき消されそうになりながら
彼女の名を呼び続ける友の声が、
マックスを現実に引き戻した。
まるで…灯台の光のように。

“グオオオオッ”

•••クロエ•••!!!

もう、ヘトヘトだ。。
頭もすっかり働かない。
だからこの考えは
ぜんぜん的を得ていないかもしれない。
でも…
だけど
これが本当に “カオス理論” 、
“バタフライ•エフェクト” による
“竜巻” なのだとしたら…。
あの厄災は
秩序と混沌のバランスを保つために、
その清算をはかるために
発生しているハズだ。
世界全体の大きな運命を
元通りにするために。
清算とは、 “代償” と言い換えても
いいかもしれない。
クロエのお父さんの運命を
変換したことで…クロエや
多くの人々の境遇が変異したように、
今の時間軸で
宇宙が
これからも営みを続けていくためには
あの巨大な厄災は
必須事項なのかもしれない。
だとすれば
すべての物事が
あらかじめ決められていたルートから
逸れ始めた出発点である
“グラウンド•ゼロ” 、
そのはるか以前のカオスを
リセットしない限り…
この連鎖反応は収束しない。




そう、 “あのとき” を。

“ちがうよ” •••!

コレが “最期の選択” •••。
さあ、決断しなければならない。
僕は
“アルカディア•ベイ” を、犠牲にする。


嵐が過ぎ去り、町は静けさを取り戻す。

かつて此処にあった “町” で
ひとりは泥を見て、ひとりは星を見た。
鳥のさえずりに耳を傾けながら…
ふたりの少女が鉄格子から
外を眺めては途方に暮れる。
もう 朝食のさわやかな煙も、
まとわりつくような人間関係も。
ここには なにもないのだ。

クロエとマックスの冒険はおわった。
けれども “時間” は続いてゆく。
あたらしい道を、
目的地を、
人生と呼ばれる何かをめざして…
ふたたび車輪は廻り出す。

ふたりは “町” を去って行く。

たくさんの苦い思い出 と
奇妙な罪を背負って。
そして…

二度と喪くさぬように
祈りを込めながら
“古びた絆” を握りしめ合って。


おしまい。