
2010年、5月6日。田舎町に住むクロエ=プライスは真夜中に家を抜け出し、町外れの工場跡地にやってきた。柄の悪い空気と匂い立つアルコールが孤独な未成年を包む。彼女の目的は果たして…

★ クロエ=エリザベス=プライス


2010年、5月6日。
ここはアメリカ オレゴン州にある
田舎町 “アルカディア•ベイ”。
16才になる少女クロエは
町にある有名私立学校で
科学を専攻する
勤勉で快活な女の子でしたが
2年前に交通事故で
最愛の父親であるウィリアムを亡くし
その後の母親の再婚や
心を許していた親友 “マックス” という
女の子の引越しなど
様々な環境変化も重なって…
拠り所を喪失、
素行が乱れていました。



Σ[‧̣̥̇ ー`wー´] キリッ✧
…おっとっと。いつまでも
懐かしさのぬるま湯に浸かって
うとうと寝ボケちゃいられないね。
お父さんや昔の友人との時間は
まあ たしかに
“あたたかい記憶” ではあるけれど
しょせん今はもう後の祭り。
今没頭すべきは目前の…
この瞬間の、超ホットな祭り❋
ライブを楽しまなきゃ!

“中指を突き立てるコト” に関しては
一芸の評があるクロエ✧
[ ◜◡◝ ]
今夜は夜中にコッソリ家を抜け出して…
新進気鋭の人気ロックバンド
“ファイアウォーク” が
シークレットライブをするという
ちょっぴりアブナイ “廃工場” に
お散歩です))
クロエが昼間ネットで調べた情報では
“そっち方面” の
ちょっぴりアブナイ彼らの知人が
身内(関係者) だけに向けて
コッソリ開催する
シークレットライブらしい。
いやはや、こんな辺境の田舎町まで
ご足労ありがとうございます☻))

道中
きったない “キャンピングカー” に
あざやかな落書きをほどこしてあげる
心優しいクロエ✧
[ ◜◡◝ ]
お遊びはこのへんにして
ぼちぼちライブ会場へ向かいますかな★

未成年であるコトが一瞬で発覚。。
|||||||||| [。 。 ] ||||||||||
まあ元々招待されたワケでも
チケットを買ってたワケでもないから
無理ゲーなのは
わかりきってはいたんだけどね。
仕方ない…帰るか……?
[ ꐦಠ益ಠ]و ̑̑ ✧
否!
強面のバウンサーに
門前払いを食らったとしても…
あきらめの悪さなら誰にも負けん!!!!

食い下がるクロエ。
特殊能力ならぬ得意技…
“バック•トーク (口答え)” で反撃だ!

相手が何か言い返してきたら…

言葉を逆手にとって “舌剣” で反撃!
[ ◎Д◎] < ▂▅▇▓▒░░◉
わずかな制限時間の中で
相手が思わず舌を巻きそうな
効果的な言い回しを判断して
おみまいしよう!
見栄とハッタリの この世界、
舐められたらお仕舞いなのさ!
ショー マスト ゴー オンだ!!!!!!!!!!!!!!
てやんでぃ!!!✧
[ノ=゚ロ゚]ノ ⌒┫:・’.::

✧ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ✧
大勝利✧
さあ…!いざライブ会場の
工場内へ!
[ ━☞´◔‿ゝ◔`]━☞
“ギイイイイイ〜•••”
“ガチャン” 。
夜遊びにゃあ
危険が付き物ってね★
あやしい連中がたむろする中、クロエに
声をかける “ニット帽の輩” が一人…。

★ フランク=バワーズ

クロエたちの住む町 “アルカディア•ベイ” で
危険な “ブツ” を扱っている男。
最近仔犬を飼い始めたという噂もあり
いわゆる “売人” にしては温厚な性格だが…
フランクの売人友達で
この工場の所有者(ボス) でもある
“デイモン=メリック” という人物は
短気で喧嘩早い危険人物とされている。
“デイモン=メリック” 。
“デイモン=メリック” には要注意!

あれ?いまの会話。。
“アレ” って…
まさかクロエ…!あれ…!!?
Σ[ Д ]ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
き…!! きかなかったコトにし…
ꉂ [‧̣̥̇ ━☞´◔‿ゝ◔`]━☞))✧

サラッと柱に
“ナイフ”
刺さってんぢゃん!!?
ΣΣΣ(((([;゚Д゚])))))))
ど…どうやら想像以上に
ココは
あぶない場所みたい。
さ、さあ!? “余計な厄介ゴト” に
出くわすまえに…早くライブ会場へ!
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌[; ̄◇ ̄]┘

ひとだかりで なかなか
入れずにヤキモキしていると…ああ。
Σ [‧̣̥̇ ´ д `]
“余計な厄介ゴト” に出くわした(笑)!
いわんこっちゃない、
ヤバそうなヤツに絡まれたぞ!?

相手が誰であろうと
己の信念と中指は曲げないぜ✧
٩[´ω`*]و✧
この行動が後々
吉と出るか凶と出るか…!!
しっかし…人が多くて
正面からじゃ ラチ があかない。
こまった。モタモタしてたら
ライブがおわっちゃうぞ。 [‧̣̥̇ •́ㅿ•̀ ]))
屋根裏の方に上がれば
もしかしたら
バンドの演奏が拝めるかも…!?

ビンゴ!₍₍◝[‘ω’ ◝] ⁾⁾ ₍₍ [◟’ω’]◟⁾⁾ ✧
特等席から
ノリノリで演奏を楽しんでいると…
おや…?
奥の方からあやしい影が。。

やはりか。
さっきのチンピラが
クロエを追いかけてきてしまった…!!!あの程度でケツの穴の小せえ…
いかにも思慮の足りなさそうな連中だ、
このままじゃ
何をされるか わかったもんじゃない。
[*ノ° Д°]八[*゚Д゚*]八[°Д° *]ノ キャー
2対1の状況!
ピンチ! Σ[‧̣̥̇ ・ㅂ・]
スキをうかがっていた矢先…
突如背後から
見知らぬ “謎の女性” の一声がかかる!
チャンス✧! Σ[ ・ㅂ・]

“ゴッ” !!!
股間に一撃! おらあああああぁっ!!!!

“バキッ”!
クロエもコメカミに一発もらう!
ぐおおおおおぉっ!!!!? _[꒪ཀ꒪ ◞ ∠]_
でも…逃げるチャンスだ。
“謎の女性” に手を引かれて、
このままライブ会場に紛れちまおう!

朝だよ。クロエ。

••• “パパ” ?─────────

って……
[=_=]〜°
なーんだ、 “夢” か。
どうやらクロエは
昨夜のランチキ騒ぎの後、
なんとか自宅の
自分の部屋に戻ってこれたみたい))

昔…生きてた頃のおとうさんと、
親友の “マックス” って女の子と
一緒に撮った写真だね。

クロエの住んでるオレゴン州と
“マックス” の引越したワシントン州は
600キロほども離れてる。
月や天国よりは近いものの、
二人の少女の心と日常を遠ざけるには
十分な距離感だったみたい。
昔はすごく仲が良かったみたいだけど…
今じゃあ
すっかり音信不通になってしまった。

クロエの日記を拝見。
連絡が途絶えてしまった
かつての親友に対する
想いが痛いぜ。うぅ。 [ ꒦ິ⌑꒦ີ ]
とりあえずドアの向こうで
母ちゃんが
話があると呼んでいる。
学校に行く時間も近い…か。
なにかクロエには
昨日ライブ会場で出くわした
“謎の女性” のコトに関しても
どこかで見かけたような感が
あるみたいだけど…
いつまでも寝てはいられない、
支度をせねば。

お着替え完了ッと✧
これでも “女子” だからね、
昔のゲームのキャラじゃあるまいし
毎日同じ服なんてイヤなんだぜ♫
₍₍\[´ω` ]/₎₎ ₍₍\[ ´]/₎₎ ₍₍\[ ´ω`]/₎₎~♪

下のキッチン(クロエの部屋は2階) に
降りる前に
母ちゃんの部屋を物色…
Σ[ ≖ˇェˇ≖]{!〕
あれ。
この机にあるのは… “売買証明書” ?
横には結婚指輪…、まさか。。

★ ジョイス=プライス

町のダイナー(食堂)で働く
料理がとても上手なクロエの母親。
夫(ウィリアム) の交通事故以来
女手ひとつでクロエを育ててきた
肝っ玉母ちゃんでもあるが、
最近は素行が乱れがちになってしまった娘に
手を焼いている。
現在はどうやら再婚を前提に付き合っている
“新しいお相手” がいるとの噂だけど…。
[‧̣̥̇๑ŏ v ŏ๑]{•••〕ドキドキ
とりあえず、顔の傷のコトは
テキト〜いって誤魔化そう✧

その顔(笑)。

[ ☉_☉] ))
ママさんの “新しいお相手” は
“デイビッド” って名前らしい。
それはそうと、
その発言の選択肢は
どちらもまずいんじゃないかい?
クロエ。
荒れそうな予感がするぜ…。。
[‧̣̥̇ ŏ﹏ŏ]ノシ

[‧̣̥̇ ≖ˇェˇ≖])){•••〕
い、いわんこっちゃない…。
ここから先は
言葉選びを慎重に行かないと…!
お母ちゃんのご機嫌を損ねて
波乱の朝になりそ

[ ˘•ω•˘ ]{•••〕
今朝はちょっと
いいすぎちゃったね、クロエ。
時間が巻き戻せたらなぁ。。
“いまの” は
なかったコトにできるのに。
[ ꒦ິ⌑꒦ີ ]
仕方ない。ここはひとつ
痛み分けッてコトでさ?
キミもその “デイビッド” なる人物の
車で登校しなさいよ。
どうどう。

すげー嫌そうに
車のキーを持って外へ(笑)。
“ガチャッ” 。

★ デイビッド=マドセン

元軍人で現在は無職、
そしてジョイス(クロエの母ちゃん) の
再婚相手候補の中年男性。
ちょくちょくプライス家に遊びに来ては、
家にもクロエの母にもマーキングを施して
帰っていく。
多分クロエのコトを
気にかけてはいるんだろうけれど…
なにかにつけて自分本位&高圧的で
当たりもキツイらしい。
たしかに
前の(本当の)お父さんよりは
険しめな外見ではあるものの、うん。まあ
そんな悪い要素が三拍子揃った人材も
なかなかおるまいて。
案外悪いヤツじゃないかもしれないし、
人は見かけによらないとも言うし…

Σ[๑°ㅁ°๑]{!?〕
え…なに、このヒト。
なんの前触れもなく
“親子アクション” 求められたんだけど!?
じ…自分本位だ!

Σ[๑°ㅁ°๑]{!!!?〕
こ…高圧的だ!!
はやくも二拍子揃ったぞ(苦笑)。
ごめんクロエ!
デイビッド、
やっぱり案外悪いヤツかもしれない!

ヽ[ ̄д ̄;]ノ))
どっ…どうどう。
まあまあ、ひとまず落ち着いて。
相手も人間だもの。
なにか機嫌や調子が違ったりして
珍妙な態度にでちゃうコトだって
あるよね?
なんだって結論ありきで
判断してはいけないんだぜ。
とりあえず車に乗ろう。
いくらパッと見頓珍漢でも
車内の空気をいきなり悪くするような
あたりをカマすハズがな

カマされた(笑)。。。✧
三拍子揃ってしまった。
Σ[ ꐦಠ益ಠ]{カッチーン!!!!!!!!!!?〕
こ!?…なんていう当たりのキツさだ!
きまりだ!
デイビッドこいつ、このやろう!
案外悪いヤツだ!!!!!!!!!!
もう堪忍袋の尾が切れたぞ!!!!!!!!!!!!!!!
親を亡くした子に
そんな言い方があるかね…!?
かまわん!やっちまえクロエ!
[ ◎Д◎] < ▂▅▇▓▒░░◉

[ ꐦಠ益ಠ]و ̑̑ ✧
いょおおおおおおおおおおおおし!!
ミッション完了✧
もっと攻めてやっても
よかった感はあるけど
ひとまず溜飲が さがったよ♫
クロエも満面の笑みである。
でも…こんな日常がクロエにとっては
“毎日” なんだね。 [•̤̆˘⍸˘•̤̆]
なんとなくキツイだろうし、
正直さみしいだろうな。

着いたよ、クロエ。

ꉂ[‧̣̥̇ =w=]
一事が万事、ともいうからね。
この二人はこれからも
色々大変なんだろうなぁ。。

文芸と科学の寵児の輩出に力を注ぐ
全寮制私立学校 “ブラックウェル” 。
とはいってもクロエは地元民なので…
普段はスクールバスなどで通っている。
学校に着いて、
背中が浮かないクロエ。
そんな彼女に背後から
爽やかに挨拶をする声が。

★ エリオット=ハンプデン

クロエとおなじ “ブラックウェル” の
科学科に所属する学業優秀な男子生徒。
父親の死と
親友 “マックス” との別れなどで
クロエが意気消沈していた頃に一度だけ
一緒に音楽ライブに行って以来、
彼女の問題に
なにかとクビを突っ込んでくる。
[ *•́◡•̀]{•••〕
それは…つまり、、
“彼氏ヅラ” したがっている
という解釈で
いいのだろうか。。
エリオット。
エリオット、ね。
うん。
とりあえずテキトーに合わせて
今はトンズラしてしまおう★
✧ ⊂[‘ω’⊂ ])) ≡3

“校庭” にある掲示板に目をやると
学校の演劇科のポスターが。
なんでも
元俳優のキートン先生って講師が
教鞭を取っていて…
学校側もけっこう力を入れてるみたい。
明日は舞台の発表会があるらしい。
長いセリフ覚えたり、
色々着飾ったりで大変だろうなー。
ラクじゃないと思うよ!実際))
[ ´͈ ᗨ `͈] y━・~~))
ま。僕らには関係ないかクロエ✧
お一人様 20ドル!だってさ(苦笑)。
お高い お高い。
行かない 行かない。

★ スキップ=マシューズ

“ブラックウェル” の警備員。
顔面的にバイトで警備やってます感!! は
バリバリであるが、
表情から察するに
クロエとはなんだか気が合いそう。

実はプロのロックバンドを目指してる!
というスキップの話を
微笑みながら聞くクロエ。へえ。
[๑ƠᆺƠ๑]))
クロエって、
案外人当たりが良い方なのかも。
マリ◯ァナきめちゃう
明らか〜に不良娘!って雰囲気と
今朝のママさんや
デイビッドとのやりとりで
結構 “とがった” コなのかもと
早合点しかけていたけど…

あるいは
仲の良い面子(メンツ) には優しいだけ
なのかもしれないけどね(笑)。
がんばっている人間を
素直に応援できるヤツってのは
まちがいなさそう))
ふふ、少し見直したよクロエ。
いいトコあるじゃんか★ [ ❝̆ ·̫̮ ❝̆ ]b✧
授業のベルまでは
まだ時間があるみたい。
せっかくだから他の生徒にも
話しかけてみようっと。

★ ジャスティン=ウィリアムズ

スケートボードとマ◯ファナを
こよなく愛するクロエの “薬友達”。
学校の何科に通っているのかは不明。
ルーズなノリを持つ男子生徒。

★ エバン=ハリス

“ブラックウェル” の写真科に所属する
マジメなノリの男子生徒。
学校の課題と個人的な自身の作品制作に
熱心に取り組むその姿勢から
学科を越えて一目置く他の生徒も多い。

[•̵̑ ε •̵̑]{?〕
“れいちぇる あんばー” ?
はて、その名前
聞いたコトあるような
ないような。
“デイビッド” とか
“スキップ” ではなく??
うーん。 ど…どなたでしたっけ?
[‧̣̥̇ ≖ˇ3ˇ≖]ゞ))

★ ビクトリア=チェイス

演劇科と写真学科の両方に属する
裕福な家の生まれの女生徒。
クロエの名前を
間違えながらもニッコリ呼んでるあたり、
そこまで仲良しではない相手とも
“そう振る舞う” タイプの人間と見た。
一部界隈の生徒…特に内向的な
生徒相手に対する評判は辛辣らしく、
陰湿なイジメなど彼女絡みの
あまり気持ちの良くない
黒い話題も絶えない。
ウソかホントか、
気に入らない他の女生徒の飲み物に
クスリを盛ろうとしたなんて噂も。
なるほど、要は敵に回すと
色々面倒くさい女というコトか。
彼女には…あまり失礼な態度は
取らない方が
身のためかもしれないな。。
:[´◦ω◦`]:ガクブル

[ ・᷄ὢ・᷅ ]
うーむ。。
見た目は可愛らしいけれど噂通り
なんか性格悪そうだなこのコ。
…よし。わかった、
[ ・᷄ὢ・᷅ ]))
•••ウソの答えを教えよう(笑)✧
ꉂ╭[ థ ᗨథ]و ̑̑ ✧
報復?しるか〜い そんなモン★
こちとら天下無敵、傍若無人の
不良女子高生ときたもんだ!
火事と喧嘩はオレゴン州の華で〜い!!
それにしても…また “れいちぇる” ?
一体誰のコトなんだろう。

カリーじゃなくて
クロエね、クロエ=プライス。
さらばだビクトリア=チェイスくん✧
学校の呼び鈴、鳴らないなぁ。
もう少し散歩をしていたら…今度は
なんか “面白そうなコト” をしている
二人組を発見✧

★ ステフ=ギングリッチ (左)

演劇科に在籍する技術屋系女子。
舞台美術の設営や海賊版DVDの量産など
学校内の娯楽や制作活動を
一手に陰から支えている。
★ マイキー=ノース (右)

ゲームをこよなく愛する内気な少年。
彼の兄も “ブラックウェル” に在籍しているが
兄貴の方は
バリバリのスポーツマンらしい。
今朝はステフと遊んでいる。
クロエは “TRPG” なんて
しらないだろうと けしかける。

Σ[ ・ㅂ・]{!〕
え?? “ホントに” やるの(笑)?

《 “テーブルトークRPG” について》

“トーク”とあるように (※)
各プレイヤーの同士の会話によって
物語を進行していく…
“ダイス(サイコロ)” や “フィギュア” などの
物(ブツ)を使用した
ロールプレイング(役割演技) ゲームです。
(※ “会話型RPG” とも呼ぶそうです)
作中の取り決めや 設定•ルールに則って
審判役を進行する “ゲームマスター” と、
物語の様々なクエストに
臨んでいく”プレイヤー” とに わかれて
プレイする
役割分担形式が一般的な遊び方で
このプレイヤー側はゲーム進行に伴って
ゲームマスターから随時言い渡される
シナリオや謎解きに対し…
たとえば “戦士” や “魔法使い” などの
割り当てられたキャラクターの性質や
能力に即した思考判断•意思決定によって
行動を選択しながら
物語を進めていく必要があります。
1970年代前半に
アメリカ合衆国のゲームデザイナー
ゲイリー=ガイギャックと
TSR社によってリリースされた
テーブルトークRPGのパイオニアにして
マスターピース
“ダンジョンズ&ドラゴンズ” を筆頭に
多くのユーザーによって支持されており、
その奥深いゲーム性は勿論のコト
いかに協力し…いかに競争するかといった
コミュニケーション能力と会話能力、
なにより架空の設定の配役に
どれだけ “なりきれるパワー” があるかが
勝敗を握る娯楽であるといえるでしょう。
さ〜てさて、クロエの冒険は
どうなったかな…☻?

クロエのキャラ、死亡。 [ ´ ཫ `]∧))✧

ꉂ٩[*ÒωÓ*]و✧
なんかしらんが…仲良くなった!
いやー、 “ゲーム” って本当に
いいものですねぇ✧

Σ [◎д • ]
また “れいちぇる” !?
しかも…デート?昨日?
いや
昨夜は一人で家を抜け出して…
“廃工場” にライブを観に行って…
それからへんな奴らに絡まれて
“謎の女性” に助けられ…て……、

[ ☉_☉]{!!?•••〕
まさか…あの “謎の女性” が
“レイチェル” …!
クロエとおなじ “ブラックウェル” の
生徒…?
でも、なぜみんなそれを
知ってるんだろう?
クロエは昨夜のコトは
誰にも話していないのに…。
Σ[。•ˇзˇ•。]{!〕
っと。
今度はイジメの現場に遭遇だ!
忙しい朝だなぁ。

★ ドリュー=ノース

マイキーの実兄。”ブラックウェル” の
アメリカンフットボール部で活躍し、
最近はその実力で
名門大学のスカウトからも青田買いされて
いるとかいないとか。
ただ
今彼が突っかかっている “相手” のせいで
ドリューのお父さんが仕事をなくした??
まさか。そんな影響力が?一体どんな…

★ ネイサン=プレスコット3世

演劇科と写真学科の両方に属する男子生徒。
学校内のイケイケパーティサークル
“ボルテックス•クラブ” のメンバーでもある。
クロエの住む町 “アルカディア•ベイ” で
その名前を知らない者はいない、
というほどの富豪名家の長男であり
彼の父親はその財力で
近い将来ほぼ町の実権すべてを
握るつもりらしい。最近は警察ですら、
プレスコット家のコトを
恐れ始めているとかいないとか。

なるほど、お金持ちの御曹司ね。。。
[ ˘•ω•˘ ]
気持ちは分かるけど…
オヤジさんのコトと
“ネイサン” 自身には
直接の関係はないんじゃないかな。
とりあえず助太刀しときましょう✧
(([ง’ω’]و=͟͟͞͞ ง’ω’]ڡ≡
クロエ!やっておしまい!

Σ[๑°ㅁ°๑]
な…なんだね!!!? その言い草は!
“ネイサン” め。アイツ
ろくな人間にならんないぞ
ぜったい!!!!! [‧̣̥̇ ꐦಠ益ಠ]و ̑̑
くそー!
助けるんじゃなかった。
時間が巻き戻せたらなぁ。。
[‧̣̥̇ ´Д`]=3
Σ[‧̣̥̇ •̵̑ ε •̵̑ ]{!〕
休んでいると
休む間もなく…
今度はまた別の人影が
ズンズンやってきたぞ。

★ レイ=ウェルズ

威風堂々 & 貫禄たっぷりの
私立学校 “ブラックウェル” の校長。
毎日同じ服を着ているような気もするが
多分そんなコトはない。
著名な講師の招致など
学校経営の手腕評は上々で…
公平•公正 な大岡裁きを理念とした
教育に力を入れてはいるものの、
問題を起こす生徒に対しての対応は
やや厳しいものがある。
個人的には目元まわりが加藤剛さんに
似ていらっしゃる気がしている。╭[ ・ㅂ・]و ̑̑ ✧

なんとか “バック•トーク” の発動で
持ち物検査を回避するコトには
成功するも…
心なしかキレのないクロエ。
[‧̣̥̇ ´•௰•`]ゞ
このまま またいつも通りの
学校生活が始まって、
授業をうけて、
ごはんをたべて、
周囲にテキトーに合わせて…
デイビッドがソファーに座って
缶ビールでも飲みながら
ぼんやりテレビを見ている家に
帰って寝るのか。
どこかぽっかり穴が空いたような日常。
やりたいコトがなくて、
気の合う友達もいなくて。
クロエはきっと…
毎日毎日そのくりかえしなんだ。
[•́ × •̀]{•••〕
ごめんよクロエ。
それは僕にはどうするコトもできない。
生きる理由ってヤツは…
最悪 “コンビニ” でも買えるけれど、
何を手に取るかだけは
キミが自分の意志で選ばなくちゃ
ならないんだ。
僕は…自分なりに
“学校” ってヤツの存在理由に関して
ある明確な意義を持っているんだけど
その話はいつかまた
どこか別の場所でするとして。
一般論としては…どうだろうクロエ?
キミのそういった感覚を
なにか少しでも脱却するために
“学校” は機能するのでは
ないだろうか。
有り体に言えば…
“やりたいコトを見つける場所” って
いうアレさ。
退屈なのはわかるよ。
でも今はとりあえず予鈴も鳴ったし
ぼちぼち教室に向かお…
“ガチャッ” 。

Σ [◎_• ]{!!?〕
入り口のドアが開いたと思ったら
急に “謎の女の子” と鉢合わせて…
手を引かれて
どこかに連れていかれちゃったぞ!?
思わずあっけにとられるクロエ。
Σ[•௰•]
ん…?
まてよ。なにか
この強引さ、昨日の夜にどこかで…

“謎の女の子” に連れて来られたのは
演劇科の教室だった。
明日公演の舞台の稽古をしてるみたい。

演劇科の先生と生徒が
お芝居の解釈で
白熱した議論を繰り広げてる。
どちらも譲らない
拮抗状態といった感じだ。
フワリとクロエの方に振り向く
“謎の女の子” 。

Σ[๑°ㅁ°๑]{!〕
い…いきなり “ミランダ(役名?)” が
どうとか言われても
僕らには全然わからないよ(笑)!!?
この強引さ、やはりどこかで…!
[‧̣̥̇ ≖ˇwˇ≖]{•••!!〕
にわかに
教室にいる人間の視線が集まって
なんか気まずい(苦笑)。
とにかく
今は “恋愛観” 的なものについて
自分の意見を言えばいいッてコトね。
わかった✧

クロエの答えに微笑む “謎の女の子” 。

Σ[๑°ㅁ°๑]{!〕
“あいつ” 。
つまり この “謎の少女” は…
クロエの顔の傷が
昨晩チンピラに殴られてできたという
顛末を見ていた。
そうか…!やはり君が…!

★ レイチェル=アンバー

15歳になる容姿端麗な女生徒。
演劇の能力に秀でるばかりか人当たりも良く
“ブラックウェル” 校内の評価や人気は
非常に高い。
生徒代表で
校長のアシスタントなども務めている
活動的な美少女にして、
学校内のイケイケパーティサークル
“ボルテックス•クラブ” の
ミューズ(女性人気NO.1) でもある。
そりゃ有名人ですわ✧

昨晩ライブ会場で出くわした
“謎の女性”は目前の少女…
“レイチェル=アンバー” だった❋
衣装から私服に着替えるから
待っていてほしいと伝えるレイチェル。
同意して楽屋に入るクロエ。

レイチェルの荷物に見つけた写真。
一緒に写っているのは
多分 “お父さん” …かな?
すごく仲が良さそうだ。

待合の時間
教師にあったパソコンを触ってみる。
どうやらレイチェルは
校内でシェアできるSNSのページに
昨日の夜ライブに出かけたコトを
綴っていたみたい。
[╭☞´・ᴗ・`]╭☞✧
これでやっと話が繋がったよ。
みんなコレを見ていたわけだな))
ただ、昨日のライブはシークレットで
“場所も場所” だった
ちょっぴりグレーな
演奏会だったけど…。
学校のアイドル、
みんな大好きバービー人形みたいな
レイチェルが
どうしてあんな所に…?
クロエとおなじで、なにか発散したい
日頃の鬱憤(うっぷん) でも
あったのかな??

Σ[‧̣̥̇ ☉ᗨ☉]{!〕
マジすか!
レイチェルさん!
学校サボるんですか(笑)✧
クロエは不良娘ポジションだから
イメージ的には全然アレかもだけど…
レイチェルったら、意外とイケイケ。
[ ❝̆ ·̫̮ ❝̆ ]b✧
とりあえずメイクで
傷は隠してもらうコトにしましょう✧
また “エリオット” あたりに
心配されても…
正直ちょっとアレだしね。

ふふ。なんかいい感じ))
ありがとうレイチェル。
さあ、出掛けようぜ★

《 “学内サークル” について》

日本における “部活動” とは異なり、
海外の “学内サークル” は
それが中等•高等教育の現場であっても
生徒が自主的に運営•企画立案•交渉をし
教師などの大人は基本的に補佐役に徹する
形式を取るものが多いようです。
つまり生徒の、生徒による、生徒のための
“授業外の校内活動” ですね。
許可さえ取れれば学校のイメージとは
かけ離れたサロン的なパーティや、
団体での外泊なども開催可能とのコトで
非日常を楽しむ上で
学生達のレクレーションの大きな部分を
占有している課外活動ともいえます。
もちろん… “遊び” だけに限定せず、
未成年時からビジネスを興したり
論文や作品を発表する学生達もいます。
“facebook™” はこの学内サークルが
発祥となっているのは有名な話ですね。
しかしながら、これらの学内サークルは
“スクールカースト(生徒の年功序列意識)” に
大きな影響を与え
様々な学生間問題などに拍車を掛けている
という警鐘も止みません。
有名な学校の
有名な学内サークルに所属している、
という事実が他の生徒の注目を浴びる
きっかけになるというコトも
往々にしてあるため、
個人的なコミュニケーション能力を
全体的なコミュニティが上回ってしまう結果…
学校という特殊な環境&システム独自の
珍妙な集団催眠も相俟って
イジメや窃盗•暴行などの悲しい事件が
起きてしまうケースもあります。
“自己主張能力”
“相手への共感力”
“周囲の環境に適応できる同調力”、
かつて教育評論家の
森口朗氏によって提唱された
コミュニケーション能力の
定義付けさながら…。
単なる “背比べ” には終始•左右されない
当事者たちの覚醒はもちろん、
最適な人格形成のカタチを巡る現場教育の
一層の議論が求められますね。


“ブラックウェル” の校舎を飛び出し…
レイチェルに導かれるまま
山林の線路沿いにやってきたクロエ。

ふたりで貨物列車に飛び乗る!
₍₍◝[‘ω’ ◝] ⁾⁾ ₍₍ [◟’ω’]◟⁾⁾ ✧
行き先はレイチェルと
線路だけが知っている。
ガタンゴトンガタンゴトン。

あのクロエの口数が減るなんて☻✧

スターウォーズの “ジェダイネタ” で
にわかに打ち解ける。 ꉂ[๑ŏ .̫ ŏ๑]心なしかクロエの顔からも
緊張が取れたみたいだ。
さらにレイチェルが話題を切り出す))

[ ☉_☉]{•••〕
アドリブにしては
なかなか高尚な遊びを思いつくね、
レイチェル(笑)。
わかった、やろうぜ!
٩[*ÒωÓ*]و✧

3つの自己紹介の中に
1つのウソが隠されている。
さーて。どうしたもんか…
[・∪・]{!〕

へぇ。
レイチェルがしてるのは…
“貝殻の付いたた手作りの腕輪” かぁ。
彼女いわく、物心ついた時から
ずっとしているんだとか。
親の形見とか?
ちがうか、彼女の両親はご健在か★
[•́ w •̀]))
けど良いヒントをもらったかも。
わかったよ、レイチェル。
ずばり、、、、

[ *•́◡•̀]b✧
OK、クロエのターンね。
“3つの話題” の中に
“1つだけ” ウソをいれる。
一応コレがレイチェルの
提示したルールではあるけど…
べつに単なる暇つぶしなんだから、
絶対それを守らなきゃいけないって
道理もないよね。
ꉂ[ ˊ̱ᴗˋ̱ ]✧
クロエの悪知恵が働く。
さーて、どうしたものか…

Σ [‧̣̥̇☉o☉]{!〕

なるほど、
レイチェルのお父さんは
町の検事局で働いているのか。
それにしてもクロエの “返し” は
毎回ウィットに富んでて良いね✧
今でこそ
不良娘やってるクロエだけど…多分
もともとはこんな風に
頭の回転が早い
聡明な子だったんだろうな。
[*ꆤ.̫ꆤ*]〜♪
自然と今度はクロエの家の話に。
議題はもちろん
“デイビッド” についてだ。
あのやろう。ぶつぶつ。
[。•ˇзˇ•。]=3
レイチェルが その人誰?とたずねる。

レイチェルいわく
まだ目的地まで時間があるみたい。
[╭☞ •́ ⍛ •̀ ]╭☞ ✧
よ…良かったらさ、
一緒に音楽でも聴く☻?
クロエの本当のお父さんが好きだった
カントリーミュージックみたい
なんだけどさ。

寂しげなのに
不思議と心地の良いメロディにのせて…
フワッと本音の溢れるレイチェル。
できれば彼女は、いつか
この田舎町 “アルカディア•ベイ” から
出て行きたいらしい。

ここではない何処かあたらしい場所へ。
レイチェルの思いにクロエも同調する。
まるで
おままごとみたいな口約束だけど…
なんとなく二人の気持ちは
触れ合った気もする。
さあ、じきに目的地だ。

レイチェルに導かれてやってきたのは
人里離れた山林にある
“自然公園” だった。
おお、空気がおいしい♫ ロハス!✧
⁽⁽◝[ ‾᷄௰‾᷅ ]◜⁾⁾≡₍₍◞[ ‾᷄௰‾᷅ ]◟₎₎✧
大自然の中でランニングする人、
バーベキューしてる人、
のんびりしてる人に
誰かと待ち合わせをしてる人。
色々いますな。
さてさて
レイチェルとクロエは軽く山を登って…
展望台にやってきた★
ああ、空気がおいしい♫ ロハス!!!✧
⁽⁽◝[ ‾᷄௰‾᷅ ]◜⁾⁾≡₍₍◞[ ‾᷄௰‾᷅ ]◟₎₎✧

Σ[꒪ᗨ꒪]{!〕 またスかーい(笑)✧

なんやかんやノリノリのクロエ✧
いいね、たのしそうだね☻))
さてさて今度のターゲットは…、
Σ[๑°ㅁ°๑]{!〕
あら!!!! ちょっと見てよレイチェル!?
あそこのふたり…

あちゃー。白昼堂々と…
ずいぶん大胆だわね✧
Σ[ ಡwಡ] {!〕
て…あれ??

[‧̣̥̇ ・ὢ・ ]{•••?〕
あ、あれ? どうしたんだろう。
レイチェルってば…なんか急に
露骨に不機嫌になってない?
⁽⁽◞[Ŏ ᴗ̵̍Ŏ‧̣̥̇ =͟͟͞͞ ‧̣̥̇ Ŏ ᴗ̵̍Ŏ]◟⁾⁾
え?
え(苦笑)??

とりあえずレイチェルの提案で…
近くでお弁当を広げている
カップルの “ワインボトル” を盗もう!
という話に。
マジか(笑)。

“うっ!!!”
“む…胸が…!くるし…い!”
あーれー
₍₍\[´ω` ]/₎₎ ₍₍\[ ´]/₎₎ ₍₍\[ ´ω`]/₎₎

“バターン” (笑)。

(((([;゚Д゚]))))))) ハラハラ•••!!!

Σ[‧̣̥̇ 」゚д゚]ノ{!〕
ギョッ。
だめか…!よし!こうなったら
なんとかクロエの “バック•トーク” で
カップルの気を
レイチェルに逸らさせるんだ!
美人女学生への
“マウス•トゥ•マウス” を
散らつかせて視線誘導だ!
[ ◎Д◎] < ▂▅▇▓▒░░◉

人工呼吸と聞くや否や
レイチェルのお芝居(気絶) が
思いのほか
早くあがった気がするけれど…
“ワインボトル” はゲット✧
勝利の美酒に酔いしれよう♫
[^∀^] /□✧□\ [^∀^]
“グビ グビ グビッ!!!!!!!!!!!!!!!!!”

⁄[⁄ ⁄•⁄∀⁄•⁄ ⁄]⁄ =3 ✧プハー!!!!!!
しっかし…レイチェル。
昨日のライブといい、
学校のサボりといい、
挙句 “盗み” に “飲酒” なんて。
[‧̣̥̇ ≖ˇェˇ≖]ゞ{•••〕
おかげで愉快な一日になったけれど…
噂やイメージの印象の娘とは
ずいぶんちがう感じがするなぁ。
しかもまだ機嫌が
なおってないみたいだし。
一体どうしちゃったんだろう?

結局あのあとも学校には戻らず
線路沿いにダラダラ散歩して…
ふたりは1日を終わらせようと
していた。
道中で郊外の “廃品置き場” に到着。
冒険の匂いを嗅ぎつけるクロエに対して
相変わらず
くちびるをとんがらがせて
塞ぎ込んでいるレイチェル。 ふーむ。

[‧̣̥̇=_=])){•••!!〕
今朝は…言葉選びに失敗して
母ちゃんと一戦やり合ったからなぁ。
なんかレイチェルの
言葉の節々からから
チクチクもらってる気もするけど、
ココはグッと堪えて慎重にいこう。
さもないと今度は
せっかく仲良くなれたレイチェルとも…

Σ[‧̣̥̇ Д ]ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙{!!〕
ええ(笑)!!!?
レイチェルったら…な、なんか
ケンカ腰!!?
うおお…まずい…!これじゃあ
いくらなんでもクロエの方も…!!
₍₍ [°Д°`‧̣̥̇ ≡ ‧̣̥̇´°д°] ₎₎{アワワワ•••!!!〕

…クロエ…。

理由を話さないまま
レイチェルは去ってしまった。
皮肉を言ったり
強がって見せたり
音楽で感情を洗い流したり。
なんとかいままで
耐えてきて
いたけれど…!
ついにクロエの衝動が爆発する。
[ಠ▃ಠ]
あ
[ಠ▃ಠ]
ば
[ಠ▃ಠ]
れ
[ಠ▃ಠ]
る
う
う
う
う
う
ぁ
お
お
お
お
お
お
お
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!
!!!!!!!

Σ[ノ=゚ロ゚]ノ ⌒┫:・’.::{!〕

……。
こ…この自動車は。
クロエの大好きな “青色” で
ちょうど運転席が
グシャグシャにひしゃげた
昔から見覚えのある この車は。。
•••父さん••••••!


夜になった。

遠くで…フクロウの親子の声がする。。
帰らなきゃ。
[°_°]{!〕
…レイチェル…?

暗くてわかりづらかったけれど…
そうか、ココは昼間
レイチェルとクロエがいた
“自然公園” の展望台から
見下ろしていた場所なんだ。
たしか
レイチェルの機嫌が急に悪くなったのも
この辺りで…

…。そういうコトだったのか。
初めからレイチェルは
ココに来るつもりで。
もしかしたら自分の父親が
だれか他の女性と
浮気しているんじゃないかって、
ソレを確かめに…。
でもひとりぼっちでは
苦しかったから、
だからクロエに声をかけた。
昼間 樹の下で
密会していたスーツ姿の男性が
レイチェルの父親で、
“白いドレスの女” が…つまり。
[๑ŏ _ ŏ๑]{•••〕
よくない方向に
予感が的中して、それで…レイチェルは
具合が悪くなっていたんだね。
レイチェルの言葉にクロエも続く。

クロエもレイチェルも…
自分ではどうしようもない状況を
剥き身の魂で
なんとか受け止めようとしていただけ。
結果
まわりを傷つけてしまっていただけ。
道中の車内で
初対面であるにもかかわらず
妙に波長の合うふたりに
少しだけ合点がいかなかったけど…
なんてことない。
ふたりは似た者同士だったんだ。
さっき喧嘩別れした人間と
今度は一転して親密に。
今降っている雨なんて
そこの角を曲がったら
もう止んでいるかもしれない、は
映画 “エド•ウッド” の台詞。
この世に明けぬ夜はなし、は
“マクベス” の詩。
場所も時代も違えど…僕らは結局
おなじコトで悩み、
おなじコトを唱え、
おなじように救われる。
それが望んだタイミングで
やってくるとは限らないのだけれど。
人生ってのは奇妙なモンだね。
•⌒ [‾ε‾]

もういいよ、あやまらなくて❋

それぞれ半身を負傷した
ふたつの心が…たしかにはっきりと
寄り添い合った。
“本当にふたりで町を出よう”
出来るか出来ないかなんて関係ない。
今度はもう
ゲーム や おままごと じゃ
ないんだね。

“ガシャン” !!
!

火が、樹に燃えうつる。
レイチェルの父親が…
レイチェルのしらない女性と
唇を交わらせていた木陰が
なくなってゆく。


炎は燃え広がる。
少女の慟哭と共に。
激情が山を、町を包み込んでいく。



こうして
クロエとレイチェルの物語は
始まりを告げる。

忌むべき秘密をめぐる
たたかいの火蓋が…今、
切って落とされた。


つづく。⇝⇝